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小春と一緒に暮らしたこと。(さよならのとき。)

それから2週間ほどして、小春の様子が本当に本当にしんどそうになりました。
やせすぎて、皮下点滴も皮膚からあふれてしまうようになりました。

目に生気がなくなり、涙を流して、
それでも点滴をするといくらか気持ちよさそうでした。
その夜は、小春に小さく話しかけながら、長いことなでていました。

小春はその間じゅう、目を細めて、時々かぼそく鳴きました。

気が付いたら、子どもたちが寝る時間はとっくに過ぎていました。
子どもたちの寝る準備をしながら、
お薬をもらいに行くのに、小春も連れていくのは、もうかわいそうだよね。
事情を話して、お薬だけでももらえないかな。

オットとそんな話をしました。



その翌々日のことでした。

オットは社会人チームのサッカーに出場することになっていました。
普段なら、子どもたちを連れて応援に行くところでしたが
いっくんが熱を出したこともあり、家にいることになりました。

朝起きて小春の様子をみると、小さくニャーと鳴きました。
近くで朝食をとっていたオットが、まだ大丈夫かな、と言って出かけました。

***

子どもたちに朝ごはんを食べさせた後、片づけながら小春を見ました。
目が合って、座る姿勢を変えようとしていました。

それからほんの少し経った後、洗濯物を干しにベランダに出ようとして
また小春を見ました。
ただ寝ているだけの小春。
最近特に見慣れているはずでしたが
全身に、嫌な予感が走りました。
小春?小春?と呼びかけながら、息をころしておなかの付近をみつめました。

息をするために、おなかが上下に動くことは、ありませんでした。

小春!小春!と声をかける私をそばで見ていたsakiは、
何が起こったかすぐにわかり、号泣し始めました。

こはるが、しんじゃった。
こはるが、しんじゃったー。

何度も何度も、泣きながら叫んでいました。

しんどかったね。大変だったね。よく頑張ったね。ありがとうね。
確かそんなことを言いながら、私はまだ温かい小春をなで続けました。

小春は最後に苦しがることもなく、迷惑もかけず、
ただ眠るように、静かに逝ってしまいました。

空が高く、気持ちの良い秋晴れの日でした。
起きたらそのまま、空を駆けのぼっていきそうな姿勢でした。
この窓から出て、きっと空を思い切り駆けまわっているのだろう。
そんな風に思えました。


なんとなく、予感していたことが起こりました。
オットのサッカーチームが優勝し、九州大会出場を決めました。

小春が空を駆けて応援に行ったとしたら、きっとオットは勝つだろう。
ばかみたいに思えるかもしれませんが、
そんなことを思っていました。

帰ってきたオットにおめでとうと言った後、いやな顔されないかな、と思いつつ
小春のおかげで勝てたんだよ。と言ってみました。

オットは、本当にそうだね。と言ってくれました。
この人と結婚して、良かったと思いました。


「さき こはるが すきだよ」

sakiが小春に、ハートがいっぱいの、最後の手紙を書いてくれました。
小春の棺におさめて、一緒に火葬してもらいました。

そして小春は、小さな銀色の壺に入って、またおうちに帰ってきました。

***

小春が好きだった出窓に居場所を作りました。
父親がいい香りのお線香をくれて、また別の日には花を買ってきてくれました。

そういえば、父親のことも小春は大好きでした。
父親が訪ねてくるといつも、なでてもらうために父親のそばに座っていました。



優しくて賢かった小春は、12年一緒に暮らした私に
さよならのときがもうすぐ来ることを教えてくれました。

子どもたちがいるから、悲しんでばかりはいられない。
小春のおかげで、私は泣かずに子どもたちのお世話ができました。

1週間ほどして、トイレに置いてあった猫砂を見るのが辛くなり、
処分することにしました。

子どもたちは、居間で遊んでくれていました。
小春の猫砂やペットシーツなどをひとまとめにして、床をほうき掛けし、水拭きしました。

綺麗になったはずのトイレは、ただただ悲しくて
涙がどっとあふれてきました。
sakiちゃん、ちょっとお母さんゴミ捨ててくるから待っとってねー。
ハーイ。という声を聞いて、外に出ました。
ごみ捨て場まで、小春がいなくなって初めて、
わんわん泣きながら歩きました。



さようなら小春。
もうちょっと一緒にいられると思ってた。
転勤族で、家族も増えて、我慢ばかりさせてごめんね。
最後にきびなご、お腹こわすと思ってあげなかったんだけど
やっぱりあげたらよかった。
ニャーって鳴いたのにね。ごめんね。

まだ小さい頃、お母さんとはぐれた小春。
お外が大好きだった小春。

今家にあるお骨は、四十九日が過ぎたら
小春と出会った町に返しに行こうとオットと話しています。

お骨が手元になくても、私には12年分の幸せがあります。
小春が生まれた場所で、思い切り駆け回れるように。
お母さんとまた会えますように。

小春と一緒に暮らしたこと。
数えきれない思い出は、私の心の中を、ずっと彩り続けます。



最後に
小春との思い出を読んでくださった方
拍手をくださった方(小春のことだけに限りませんが)。
お気持ちに励まされて、最後まで書くことができました。
書いている間、小春のことを思い出して辛くなることもありましたが
小春との思い出に浸り、泣く時間ももらえました。
ありがとうございました。

いつもそばで見守ってくれていた小春がいないのに慣れず、
ミシンを踏む気持ちがなかなか起きませんでしたが
最近、ちょこちょこやれています。
また、のぞいてもらえたらと思います。

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Comment

No title
あきべぇさん

コメントありがとうございます!
あきべぇさんはご家族で猫好きさんだから、こういう思いをいっぱいしてこられたんだなあと思ってました。

動物は、本当に不思議な力を持ってるんですね。
恩返しかどうかわかりませんが、ひたすら優しい猫さんだったなあと
思い出してばかりです。
あきべぇさんのご両親の引き留め役を買って出たとは、まさに幸せをつなぐ猫さんだったのでしょうね。いっそう、忘れがたいですね。

空き家には新入りさんを呼ぶお話、つい笑ってしまいました^^
じゃぁ小春も次の猫さんとお話中かな?
あ~アソコはね、いまダメよ。
転勤族でなくなって、落ち着いて暮らせるようになるのに
ウン十年後かかるからね~
って、説得してくれてるかもしれません^^


  • 2013/10/17 16:09
  • emo
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No title
コハルちゃんの記録が更新するたびに、、、
このお話に終わりが来ることがわかっていたので
ちょっと深呼吸して読ませていただきました。

小春さんが幸せだったということ、
その愛に応えて最後までemoさんの家族として見守っていたということ
、、、、。

猫って死に目を見せないというのが定説ですけど
家猫ってわざと?というか見せてくれるし、
不思議なことを起こしてくれますよね!

ちなみに私の一番の愛猫は両親の離婚?というか大喧嘩を命を張って
(母の車に当たって即死しちゃったんです^_^;)回避させてくれました・・・。
猫は不思議です。
きっと自分を人間と同等・・いやいや家族だと思っているのですよね。だから愛情をくれた人には恩返しをしてくれるのだと。

これからもきっと小春ちゃん、、、見守ってくれていますよ!

猫好きな妹に言わせると、猫はネットワークを持っていて、
可愛がってくれる人のところに空き家(旅立ち)ができたら
次の猫が近寄ってくることが往々にあるそうです。

もしかしたら・・・いつか・・・
小春ちゃんからの噂を聞いて、
sakiちゃんかいっくんのそばにニャーって現れるかもしれないですね。

ご冥福をお祈りします。
  • 2013/10/16 07:35
  • あきべぇ
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No title
mochaさん

コメント、ありがとうございます。
感情的に書くと、涙が出て書けなくなってしまうので
思い出を、できるだけ淡々とまとめたつもりでしたが
予想以上の多くの方に読んでいただいて、きっと皆さん
ご自分の家族と重ね合わせて読んでくださっているのかな、と思うことでした。
なっちゃんは、まだ8歳!たくさん思い出作れますよ!
mochaさんにたくさん愛されてると思うので、きっと長生きしてくれると思います。

小春のここ数年は、思い返すと本当に子どもたち思いの優しいおばあちゃん猫って感じでした。
12年、家猫さんとしては若く逝ってしまったように思いますが
親の次に、夫よりたくさんの時間を過ごした子でしたので
たくさんある思い出を大事にしまっておこうと思っています。
本当にありがとうございました。
  • 2013/10/15 15:41
  • emo
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No title
kikuさん

はじめまして。コメント、とても嬉しく、励みになります。
ありがとうございます。
kikuさんのご実家の猫さんも、12歳間近で・・
そして、娘さんはsakiちゃんなんですね^^
とても親近感を持ってしまいました。

猫さん、皆さんに挨拶に来たなんて、どんなに愛されて過ごしたかわかります。
妹さんも、看病でお疲れだったのでしょうね。自分を心配している顔より、うたた寝の、ゆっくりした寝顔を見て、猫さんも安心して逝けたのではないかと、勝手ながら想像します。妹さんは、お辛かったことだと思いますが、猫さんはホッとしていたのでは。。と思いました。

またいつか、会えるのでしょうか。
我慢ばかりさせてきましたので、会いに来てくれるかわかりませんが、娘は「おぼんになったら、かえってくるんだよね?」が口癖です。
本当にありがとうございました。
  • 2013/10/15 15:33
  • emo
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No title
えもさん。。。
前回の日記で、小春ちゃんとsakiちゃん、小春ちゃんといっくんのお写真拝見していて、ごめんなさい、涙がとまらなくて、その時は言葉が見つからずコメントができませんでした。
やっぱり気の利いた言葉みつかりませんが、私も8歳なっちゃんにそう遠くない将来、サヨウナラの時がくると想像したら泣けてきます。
だから、今を精一杯、幸せにしてあげようと日々思います。
小春ちゃんは、えもさんと二人でスタートして、旦那様と巡りあったとき、家族になったとき、お二人にsakiちゃんが誕生したとき、sakiの日々の成長を見守り時間を共有し、そしていっくんという弟くんが出来た時、えもさんファミリーの一員として喜びを一緒に分かち合い、時には小春ちゃんが「アタシが頑張らないとっ」って協力してくれたんだろうな。。
いろんなことがあった12年を、えもさんと一緒に生きた小春ちゃんは、とっても幸せなコだったと思います(^-^)
心から、小春ちゃんのご冥福をお祈りします。

  • 2013/10/13 12:24
  • mocha
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No title
はじめまして。ブログ村から来ました、kikuと申します。
小春ちゃんのこと、読ませていただきました。
私の実家に猫がいるのですが、そうちの1頭がもうすぐで12歳・・ってところで亡くなりました。その子は妹と二人で「長生きするだろうね~!!」って言っていたのですが・・1番先に亡くなってしまいました・・
私は実の飼い主ではないですが、姪っ子のように育ててきて、なにより娘と一緒に成長した猫でした。偶然ですが私の娘もsakiといいます。
一緒に育ってきた・・姪っ子というより・・双子?なかんじで・・
病気が発覚してから妹と一緒にsakiも看病しました。でも・・やはりその時はきてしまいました。
でもその子はみんなに最後の力を振り絞って挨拶?して・・妹の寝顔を見ながら亡くなったそうです(ほんの2~3分のうたた寝のときに・・)
なので・・小春ちゃんママのお辛い気持ち・・すべてとは言えませんがわかります・・
でも、私は信じています。また亡くなった子が妹のところにくると・・
妹も一時期はボロボロでしたが、少しずつ立ち直って、「また、再び会うための短いサヨナラ」だよね?といって会える日を待っています。
小春ちゃんママもお辛いでしょうが・・「また再び会うまでの短いサヨナラ」です。
長文で失礼しました。
小春ちゃんのご冥福をお祈り致します。。
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